私自身のヒーローズ・ジャーニー

2016.7.11

人生には節目があって、なにかしらが大きく変わります。これで何回めだろう? もしかしたら10年単位で変わってきたのかもしれない。
そんなことを考えていて年代別に振り返ってみたら、ヒーローズ・ジャーニーを一周終えたのだとわかりました。
今回は、まず『ヒーローズ・ジャーニー』の簡単なご紹介をした後、私自身のこれまでを例として、実際に分析してみます。

旅

世界中の神話から導き出された『ヒーローズ・ジャーニー』

神話学者であるジョーゼフ・キャンベルは、世界中の神話を収集して類似点を見つけました。どの物語にも、テンプレート、決まった型があるという点です。これがいわゆる“神話の法則”であり、“英雄の旅ヒーローズ・ジャーニー)”です。
本で、私たちも読むことができます。

ちょっと読みにくい本と感じましたが、日本の神話にも触れられていて、なかなかおもしろい。

これに影響を受けたクリストファー・ボグラーが、映画シナリオ用にまとめた7ページほどのメモ。それを彼は、ディズニーを始めハリウッドの偉いさんや友人たちに配りました。すると、いつの間にか広まっちゃった! さらにメモを発展させて『神話の法則 Writer’s Journey』という一冊の本にしました。邦訳は、残念ながら絶版です。

手に入ったなら、図書館で見かけたなら、読む価値のある本ですよ。娯楽本としても読みやすいですし、スター・ウォーズ始め、名だたる名作映画についても触れられています。

図解『ヒーローズ・ジャーニー』

世界中の神話と、そしてハリウッドの名作映画のテンプレート『ヒーローズ・ジャーニー』を簡単に図解すると、こうなります。

ヒーローズ・ジャーニー

この図では、反時計周りに進みます。

  1. ヒーロー(主人公)は、なにがしかの欠乏や憧れに導かれて冒険の旅に出ます。旅立ちを拒否することもありますが、追い込まれ、行くようになってます。どうしてもね。
  2. 第一関門を越えてしまうと、それまでいた日常には戻れません。
  3. 道中のどこかで、知恵を授けてくれたり、必要な訓練をしてくれる賢者と会います。
  4. 恋人にも出会うでしょう。
  5. 試練をかいくぐるうち、仲間とも出会えます。
  6. 敵の姿をかいま見る機会もあるでしょう。
  7. 最大の試練となる事件が起こります。
  8. 事件を無事に生き抜いて、ヒーローにはご褒美が与えられます。
  9. ヒーローは、故郷に帰るべく、帰路につきます。旅の目的も変わっています。
  10. しかし、あっさりと帰してはもらえません。精神的な死、あるいは死ぬような目に遭い、復活を遂げなければならない。
  11. そうして、本当の宝を見つけることになるのです。
  12. ヒーローは、宝を持って帰還します。

ボグラーは、物語創作のみならず「人生の指針となる実用的なモデル」と言っています。その通りだと思う。
以下に、例として私自身の人生を“私らしさを見つける旅”という切り口から分析します。

私について – 年代別に今までを振り返る

『ヒーローズ・ジャーニー』は、私たち自身の地図としても使うことができます。例えば、以下のようにテーマを決めてから分析してみるのが、やりやすく、オススメです。

  • 人生について
  • 仕事について
  • 趣味の○○について
  • 特定の誰かとの関係について

今回、私は10年単位で自分を振り返りました。すると「自分らしさを求めてきたんだな」というのが見えてきました。
まず、文章でお読みいただいて、その後、図を見ていただけたらと思います。逆でもいいですが。

10代まで

 学生を卒業するまでの間です。
小学生のとき、何歳だったのかはわかりませんが「ここから飛び降りたら死ねるのかな」と思ったのを覚えています。当時住んでいた一軒家の2階でした。死にたいという、なんとなく漠然とした思いは、ずっと持ってきました。わりと最近までね。
 『ティーチャーズ・ペット』という言葉がありました。優等生タイプの、先生にかわいがられるような言動をする子のこと。私が、そうでした。ルールや規範・規則などは絶対で、自分が守ることはもちろん、他人にも守らせようとしてた。万年 学級委員でした。先生にかわいがられてた事実を顕著に表すエピソードは、中学校の入学式で『新入生の誓いの言葉』を言う役目に選ばれたことかな。

20代

早く社会人になりたかった。どうしてなのか、自分でもよくわかりません。ただ、学生でいる間ずっと、私の場所ではないと感じていました。筋が通ってないし、学生と場所が並列なのもおかしいけれど、言葉にするとこうなります。新卒で入社した会社。働くということは、とても楽しかった。喜びを感じていたし、やりがいもありました。
プライベートでは、はじけちゃった。これも昔の言葉だけれど『社会人デビュー』ってやつですね。自分をがんじがらめにしていた反動。夜遊びは、楽しかったな。
後半、一人暮らしを始めました。独りで住んだのは、駅名で、千葉の行徳、江戸川区瑞江、江東区清澄白河。

30代

発育盛りのときに心臓に穴が空いてるのが見つかって、体力を養うなどをしなかったので、身体の衰えみたいなものが出始めました。夜遊びは、32で止めたんだったかな。朝起きれなくなったから。
霊障がひどくなっていました。最初は「気が狂ってきたんだろうか?それとも、もう狂ってるのかもしれない」と思いました。見えないものなんて、私に見えるはずはないと思ってたから。仲の良かった友達からも「おかしいよ」と指摘されるようになって、カウンセリングに通うことにしました。臨床心理士で霊能もあるカウンセラーと出会うことができ、丸2年通って、卒業しました。霊障もほとんどなくなったし。その後、その先生の元で、カウンセリングの訓練を受け、カウンセラーになりました。ついでに、シャーマンのタマゴでもあります。
20年近く勤めた会社を辞めました。カウンセラー養成講座に通っている間に。表向きには、体を壊したからだと言っています。

40代

入籍しました。2年間、墨田区両国で一緒に住んだ後。多摩地区に引っ越そうと決め、「同居人だといろいろ面倒だから」がきっかけとなって。
引っ越してから一年ちょっと、パートタイムで働きましたが、辞めました。「違う」と思って。そのあたりのことは、もうハリボテじゃない – 自分を信じられるということ でお話ししています。
去年から、犬を飼っています。シーズー犬の特徴|うちのコSiva 自分がこんなに飼い主バカになるとは…

 そして今に至ります。

破綻して見えてきたもの

こうして10年単位で振り返ってみると、ずっと、何かになろうとしてきたように感じます。自分ではない、何かに。『ティーチャーズ・ペット』『親の期待するような子供』『優秀な社員』どれもこれも、私ではなかった。だから、破綻してきたのだと思います。夜遊びしてたときだって、私らしくはなかった。
それまで信じていたことや、大事にしてきた価値観が崩れ去ることがあります。過去2度ほど、とても苦しいおもいをしました。
1度目は、カウンセリングに通う前。ケアが必要になってた。「また泣きに行くのか…」とブルーになりながら、カウンセリングに通っていました。やり通して、自分の否定していた部分を受け入れる下地を創ることができました。
2度目は、会社を辞めるとき。主人は、私が鬱になったんだと思ってました。違うって言ってたのに「酔っ払いが『酔っ払ってない』って言ってるようなかんじだと思ってた」そうです。それまで築いてきた、自分のすべてが壊れるような経験でした。カウンセリングを受けたことがなかったら、カウンセラーの勉強を始めていなかったら、乗り切れず、本当の鬱になってたかもね。

私らしさとは、なんだろう? 一番ラクでいられることなんだと思っています。今が、一番、ラク。「生きる」と宣言して、生きることってなんて素晴らしいんだろうと感じられるようになって、犬と一緒に家にいて、主人の帰りを待っていられる今が一番、ラク。
だけど、それだけじゃないと感じています。やっぱり、なにかはしたくなる。
世に出たいわけじゃないし、とりたてて社会とつながってたいとか貢献したいとか思ってるわけでもないんだけど、私にできるなにかを探しているかんじがします。
ブログを始めたのは、自分の棚卸しの意味もあります。これまで自分が培ってきたものを整理してみたい。積み木のイメージです。組みあがってるのを一回バラして、また違う形に組み直す。足りないパーツは足して、自分を創っていく。
私らしさも、変化していくんですね。今は、今が一番楽だと思ってるけど、10代・20代・30代とそのときどきだって、私らしいと思ってた。振り返ってみれば、勘違いだったとわかるけど。自分を創っていくことにも終わりはないのかもしれない。成長するものだから。

 人間の成長に、終わりはありません。止めてしまわなければ。死ぬまで。

自分自身の旅

ここまでお話ししてきたことを元に、私自身の一周を図解します。

私のヒーローズ・ジャーニー

帰還したんだと気づいたとき、なんとも言えない満足感がありました。そして、また旅立ったのだと感じました。
ヒーローズ・ジャーニーは、実人生で言えば、終わらない旅螺旋を描く旅だとされています。映画なら、めでたしめでたしで終わるけれど、私の人生はまだ終わっていません。
こんなふうに、印象的な出来事や、どうしてか気になるような出来事は、ヒーローズ・ジャーニーに当てはめて考えてみると、思いもよらない大切な道程だったのだと理解することができます。これからどうなっていくのか、なにをした方がいいのかの予測にも役立ちます。

さいごに

誰の人生も、物語です。ごく平凡で普通で何の取り柄もない…なんて思い込んでいても、生きてる限りは誰でも物語を紡いでいるのです。
そんな想いを込めて、小さな物語を書きました。

2017年の目標として、誰でも『ヒーローズ・ジャーニー』で自分自身を分析できるよう、サイトをひとつ作るつもりでいます。たくさんの人が、迷子になったときには役に立てていただける地図を提供できたら、と考えています。

[bal_R1]自分の物語を読み解いてみるのもいいですにゃの[bal_R2]https://nyanchest.com/wp-content/uploads/2016/06/Nyan.jpg[bal_R3]