叶えたい夢の天敵モヤモヤをスッキリさせる『問題の焦点化』
大きな夢でもそうですが、日常的な小さな夢・願いを叶える天敵とも言えるものが、モヤモヤした気持ち。五里霧中という言葉があるように、まるで霧の中にいるかのように何も見えなくなってしまう。自分が何をどうすればいいのか、どうしたいのかさえわからなくなる原因でもあります。
じゃ、どうしようか?
こういうときに効果を発揮するのが「このモヤモヤは何なの?」を、ハッキリさせることです。
今回ご紹介する『問題の焦点化』は、解決するための方法ではありません。その前の段階「何が問題なのか?」を、ハッキリさせるためのものです。
事例に沿ってみていただくとわかりやすいと思うので、「単なる日記が書きたい!」から『ヒトリゴト』作りました。の、私のばあいを例とします。
はじめに
自分一人で書き出していくことを前提に、問題の焦点化の手順をご紹介して、実際に使っていきながら解説します。
問題の焦点化の手順
- 現状把握
- どうして問題なのか?
- どんなふうになってしまうのか?
- いつから?
- 何・誰のせい?
- 不都合なところは?
- どうなりたい?
- さらには?
8ステップで進めます。
早速ですが、始めます。
事例で進める『問題の焦点化』
[baloon-line-left img="https://nyanchest.com/wp-content/uploads/2016/12/nao.jpg"]今日はどうしました?[/baloon-line-left]
[baloon-line-right img="https://nyanchest.com/wp-content/uploads/2016/06/68dd61806d4cc5667433791bb5e50256.jpg"]『NyanChestではムリっ』て言ったのに、にゃんか引っかかるですにゃの[/baloon-line-right]
[baloon-line-left img="https://nyanchest.com/wp-content/uploads/2016/12/nao.jpg"]引っかかるんですね? では、焦点化してみましょうか?[/baloon-line-left]
[baloon-line-right img="https://nyanchest.com/wp-content/uploads/2016/06/Nyan.jpg"]やってみるですにゃの[/baloon-line-right]
カウンセリングの出だしは、こんなかんじでしょうか。
手順に従って、進めていきます。
① 現状把握
頭の中でごちゃごちゃしていることを書き出します。
難しいことは考えず、支離滅裂でもいいし、箇条書きでも単語だけでも、自分がわかればいいです。
主人との約束は、約束だから守らなくっちゃと思う。だけど、約束を守り立つも、できないのかな…? 現住所につながってしまう、地名を明記するんじゃ、難しいよね… NyanChestではできてない、検索を狙った作り方をしていきたいし。ワード入れた、SEOの実験をしてみたい。NyanChestではやりたくない、広告をたくさん貼るのもやってみたい。
私はこんな暮らしをしている。私はこんな物をいいと思ってて、好きで、こんな思い入れがある、とか写真をどんどん貼っていきたい。小物、服、インテリア…空間の使い方、場所…自慢したい。生きることは素敵にできるんだってこと、確かめたい。
ドメインどうする? サブ・ドメインは足がつくから使えない。新しく取るの? 維持費をかける価値がある? タイトルに地名使っちゃったら、また引っ越したときに使えなくなるよ? また3年ぐらいかもしれないのに? …
まだまだ続くんですが、このあたりにしておきます。
現在、思い通りにいっていないことを洗い出します。ここでしっかり出し切っておくと後が楽になるので、不平不満や愚痴や怒り、思い切り書き出してしまいましょう。誰にも見せなくていいのでね。
書き切ったら、一度、読み返します。自分でポイントかなと感じる部分に印をつけましょう。上ではマーカーをしてあります。
これだけでも、私の価値・信念がいくつか出てます。
●「NyanChestは“私”のすべてだ」という信念と価値。
●「約束は守らなければならない」という信念。
●「いい」や「好き」や「思い入れ」という価値。
●「生きることは素敵にできる」という信念。
●費用対効果という価値。
② どうして問題なのか?
私にとって、どうしてそれが問題と言えるのか?
「それ」とは何を指すのか? 相手がいたなら、訊き返したくなるところです。ここがミソとも言える。「それ」を当人がどう捉えるかで、応えがまったく変わってきます。こういう開いた質問のおもしろさでもあります。
NyanChestでなきゃ、ダメなのかな? 無料ブログでもいいや。好きなことを好きなように更新していけるなら、きっと。
費用対効果を検討して、その価値なしと判断しています。金銭的なことではなく、太字部分「好きなことを好きなように更新していく」という価値を高くしているのがわかります。
ここには特にないようですが、信念=自分がそれが当然で当たり前だと信じていること、に、自分自身を縛っている原因となるものが見え隠れしていることもあります。
③ どんなふうになってしまうのか?
その問題が起こると、どんなふうになってしまうのか
いつ・どこで・誰と・どんなとき…それが起こったとき、どんなふうになったかを具体的に書くパートです。
きっと、何もできなくなる。あのときは、たくさん眠れたけど、今はもうそれもできないだろうな。だって使い切れてなくて、寝つき悪くなったりとかしてるじゃない? わかってるよね? 私の内側に、外に出たいと、表現して欲しいと声をあげてるたくさんのものがある。私はこれらを表現したい。表現ができればいい。でも、ツイート過剰はやめたいよ。
以前の、仕事を辞めた前後の具体的なことは、ここでは省きました。体の反応がどうだったか、どんな気持ちになりやすかったか、なども書いておくといいです。
④ いつから?
その問題をいつから抱えているのか。
私たちは、悩んでいたりすると、時間の経過を忘れます。“悩んでいる”という状態に閉じ込められて、そうでなかったときがあった事実を忘れているし、またこの先もずっとこの困った状態が続いていくかのように思い込んでいます。
いつから?と訊かれることで、過去を振り返り、時間が経っていることを再認識できます。また、一番困っていたときよりも、今の方が「よくなっている」と、気がつくこともあるかもしれませんね。
⑤ 何・誰のせい?
この問題は何あるいは誰のせいで起こっているのか?
誰かのせいにすることはかんたんだし、そう思うことで気持ちが楽になるのなら、それもいいのかもと思います。
脱線になりますが、私個人が一番イケナイと思っているのは「自分だけの責任だ」と、まる抱えしようとすることです。誰だって独りで生きてない。環境や状況や、個人の力ではいかんともしがたいものだってあるのだから、自分だけが悪いと考えるのは(そういうことがないとは言えませんが)果たして適切なのかを考えてみたいですね。
⑥ 不都合なところは?
この問題は日常生活をどのように阻害しているか?
自分にとって、何が問題なのかを考えます。
ばあいによっては、ここで価値や信念が浮き彫りになることもあります。モヤモヤって、タイプがいくつかありますが、そのひとつが葛藤状態です。葛藤が起こる原因のひとつに、価値観の衝突があります。あれもそれも大事で、どっちをとっていいのか決めかねるときなどですね。また、信念に縛られたがゆえの“本音”と“建前”の衝突、などもあります。
それから、頭や気持ちがすっきりしないってこと。なんか、もう中毒みたいになってる。
そうか、ブログって、と言うよりたぶん“自己表現”なんでしょうけれど、中毒性あるのだなと興味深く思います。
⑦ どうなりたい?
どうなりたい? なにがどうなったら、自分にとっていいのか・理想的なのかを思い描きます。
④では過去に目を向けました。ここでは未来に目を向けます。
未来に想いを馳せるというのは、不思議と視界が開けます。今ある事実から離れたこの先は、可能性に満ちています。ありえないことが起こるかもしれない。
最近、カスタマイズがどうでもいいような気がしてきて、そりゃ見た目は好みでないと困るけれど。とにかく書くことがしたい。リライトでも。
⑧ さらには?
なりたい状態が叶ったら、さらにそんないいことがあるだろう?
⑦の、自分が望むものが手に入ったら、さらに何を得ることができるのか想像します。
ここで出た答えが、本当に欲しがっているもの、望んでいるものである可能性は高い。専門的には「メタ・アウトカム」と言います。抽象的な心理状態が答えられることもある。そのばあいは、夢を叶えるために知っておくといい4つの価値 でお話しした『到達したい価値』かもしれません。
ああ、出たねと感じました。高揚感がありました。
つまり私は『よりよく生きる』のが、究極の目標なんですね。ブログというのは、そのための手段でしかないとも言えるし、私にとっては最適な手段だと言うこともできます。今のところ、ね。
さいごに
こうして焦点化してみると、私は『よりよく生き』るために『自己表現』をしたいと望んでいて、その手段としてブログを選んでいること。ブログで表現ができないという自己規制がかかっていてモヤモヤしていたんだ、ということがわかりました。
今回ご紹介した『問題の焦点化』は、具体的な問題の解決を目標としたものではありません。こうして終えても、なにひとつ解決していない。それなのに、極めてすっきりした気分になれる。
霧が晴れる、とはこういうことを言うのでしょう。はっきり見えれば、不安や恐怖も減り、可能性も開け、これからどうしていこうかを考えることができます。そのための下準備と言ってもいいかもしれません。
[baloon-line-left img="https://nyanchest.com/wp-content/uploads/2016/12/nao.jpg"]モヤモヤした気持ちも、可能性の宝庫かもしれないですね。[/baloon-line-left]