死が別つまで

休日には、主人とショッピングモールへ行く。
食事をしたり、日用品を買ったりと、すべてを済ますことのできるモールはとても便利だ。
ペットショップもある。私たちは、ただ、ころころと元気に遊ぶ小さなわんこたちを眺めるためだけに、足を止める。
珍しく、今 ...
いつもの朝|残された人生の最初の日

ザーザーと音をたてて雨が降る。
日の出が遅くなってきていて、暗い早朝。
とうに起きている主人は、スマホ片手にソファにいる。わずかに寄せられた眉。
オットマンの上で寝そべる犬。
いつもの朝。
開いた窓から聞こえてくる雨の音に耳を澄ま ...
夜を愛した

一度だけ、月が鳴るのを体験した。
ふと呼ばれでもしたかのような注意を引かれ、駐車場に面した窓を開けた。
見上げるでもない位置に、それまで見た中で最高の大きさの月が在った。その大きさにも驚いたのだけれど、なにより、月から音のない音がしていた。おぉぉぉぉーん ...
デスクトップパソコンを室内移動するちょっとカッコワルイ方法

部屋中を見回しながら、何をどこに置き直そうかと考える。どうしたら、居心地よく、視界も良好で、動くに差し障らない配置になるだろうか?
主人もSivaも私も、ほぼソファにしかいない。
前に住んでいた家では、主人の部屋を作った。机と椅子・デスクトップPC、それ ...
知らなかった憧れも

雨の日は、今ここにいることが、とりわけ嬉しくなる。胸のあたりが明るく温かく軽くなるような、喜び。
覚えてる。初めてここを訪れたとき。
冷たい風が吹く、寒い日だった。空気は澄んで、クリアだった。
素敵な街だと思った。
清潔で、垢抜けていて、 ...
心は震えるんだよ

生物の教科書にカエルの写真があった。私、世の中でたぶん一番カエルが苦手。見ることができない。
教科書の、そのページをのり付けして、間違っても開かないようにした。我ながらナイスアイデアだと思った。
と、いう過去があって、生物はその辺りで放棄した気がする。
時を止め傷つき続けている子どもたちへ

「ママは精神的に私を殺してる。もう、肉体的にも殺して欲しい」と、父に言ったことがある。
何をどうやって?は、自分でもわかっていなかったし、今考えてみてもわからない。
言い方が、正しくないからだろう。
私は、殺されていたわけではない。生きるのに必要 ...
Speech Bubble に頼らなくてもだいじょぶ!「ふきだし」できました

当ブログで愛用・多用してました、Speech Bubble 。プラグインについては、吹き出し会話が楽しい!|WordPressプラグイン『Speech Bubble』 でご紹介しました。
ところが、開発者さんのサイトがなくなってしまい、プラグインの更新も2年前と ...
ふりかえりの効果|書くことのススメ

ふりかえりを、習慣にしている人がいる。
私には習慣はなかったし、必要性も感じてなかったし、まして知らなかったことでもある。
ブログを始めて、書き記し残してきて、ふりかえりは役に立つものなのだと実感してる。
成長が確認でき、納得感・自己肯定感から自信を ...
心についた傷を癒すための成長

心は、自然治癒の力を持っている。
私たちは毎日を過ごしているだけで、心に傷を負うこともある。
肉体のケガと同じように、心も、あるていどの傷ならば時とともに癒てゆく。
お昼寝で、夢を見た。
子どもの頃のこと。似たシチュエーションでの再現だっ ...
WPテーマ変更で不揃いになったサムネイルを直す|Force Regenerate Thumbnails と waifu2x

STINGERシリーズから、Luxeritasへ、WordPressテーマを変更しました。そしたら、トップページのサムネイルが不揃いになってました。
ちょっと気になってはいたんですが、最近のは平気だからいいやって放置してました。どーせ、トップページって、あんまり見て ...
夜の銀座でスキップしてた。

どちらかと言えば、父方は下戸、母方は酒豪の家系らしい。
社会人になって、会社のおじさまがお酒に誘ってくれるようになった。
赤提灯とか焼き鳥屋ほどではないけれど、おじさんぽい、行きつけの飲み屋さん。
行けば、店内に女の子は私だけ。ママさんや板さんに ...
親を差し置いて…

電話の着信音で、昼寝から目を覚ました。母からだった。
引越直前に会い、引越直後にメッセージをもらった。直接話すのは、3ヶ月ぶりか。
母からの「元気?」に、いつもなら「元気だよ。ママも元気?」と応えて始まる、スモールトーク。
日本語の会話とは、 ...
しぜんとこぼれる言葉たち

物書きになりたい!と望んでいたのは、中学から高校生の頃。物語、ファンタジーを書きたかった。
登場人物や断片的なシーンは見えていたから、書き始めてみた。
どうしてその登場人物はそんなことを言うのか、なんのためにそんなことをするのか、まったくわからずつないでいく ...