どんな物語を生きているのか?自分の脚本を見つける

2016.8.13

人はみな、自分の物語を生きています。どこかで一回ぐらいは、聞いたことないですか?
自分がどんな物語を綴っているのか、興味ないですか? 私は、もちろんある!ので、今回は自分の物語を探ってみます。一緒にしてみませんか? よかったら、どうぞっ!

jurney

内側にある物語を引き出す

物語を生きているとはどういうことか?

結論から言ってしまえば、うまい説明をいまだ思いついてません。どのばあい・条件・見る角度によって、どうとでも説明できてしまうことだとも言えると思います。
今回は、昔話題になった本『診療室にきた赤ずきん』を思い出しながらお話ししてます。物語療法というんだそうです。ちゃんとは覚えてないんですが、相談に来た方のお話しを聴いて「まるで『赤ずきん』みたいですね」ってかんじで、物語を引きあいにしてアプローチしていくようすが書いてありました。

当時、私はまだカウンセリングを受けても学んでもいなくて、一度借りて読んだだけで返してしまった。今読んだなら、もっと理解が深まりそうです。

準備するよ

自分の物語を引き出すために、イメージを提示しておきます。想像してみませんか?

目の前には道がある。あなたは今、ふと足を止めたところ。
振り向けば、これまで歩んできた道のりが、後ろうしろへと伸びているのを確かめられるだろう。
別れを告げたばかりの街があるかもしれない。
左右に広がるのは、見渡す限りの草原?
広大な世界で、あなたは次の場所へと向かっていくのだろう。
そこにあるのは何? 誰か待っている?
それとも、気ままに口笛を吹きながら脇道を行くのだろうか。
そう、いずれにせよ、あなたは旅人。あなたという人生の旅の途中なのだ。

イメージしていただけましたか? さ、冒険の旅を続けましょう!

私の物語は?

ここからは、具体的に“自分の物語”を見つけていきましょう。いくつか質問するので、パッと思いついたのを覚えておいください。

物語を見つけるためのクエスチョン

  • 今まで読んだり見たりした本・映画・漫画などで、あなたが気になる/深く印象に残っている物語のタイトルは?
  • それはどんな種類の物語でした? 例<幸せなもの・悲劇・アクション・スリラー・ラブコメ・スポ根
  • 短くあらすじを教えてください。 例<未知の惑星から来たエイリアンが地球を侵略しようとするのを阻止する話
  • その物語の結末は、どのようなものでしたか?

 想像できましたか? では、私のばあいを見てください。

私のアンサー

ちょっと前のこと、ふと思いついたのが『ラプンツェル』でした。ご存知でしょうか? グリム童話ですね。
どんな種類って言えばいいんだろう? 私の記憶にあったのは、閉じこもる話としてでした。このあたり、だいじ。自分の記憶にどんな物語として残っているのか。これが自分の物語ならば、そここそがキーですから。

チェシャ(=ラプンツェル)を欲しがった母から生まれた娘が、魔女によって塔に幽閉されて育ち、王子様と出会ったことで外に出て幸せになる物語。

私のどのへんが、ラプンツェルを選んだのか…? すぐに思い浮かんだのが、塔に独りきりで居るという点。詳しくはもうちょっと後でお話しします。

TA – 人生脚本

さて、心理学の話をしておきます。上の質問は「TA」あるいは「交流分析」という心理学の本から持ってきました。

TA(交流分析)とは

細かいことは省きますが、カナダ生まれのエリック・バーンが創始者。バーンは、医者ではあったけど、精神科医にはなれなかった人です。特徴としては、ネーミングがわかりやすく親しみやすい。『OK牧場』なんて、かわいくないですか? と、思いきや切れ味はとっても鋭い。

私がいくつかの心理学の考え方とたくさんの技法(道具だと思ってくれれば正解です)を学んだなかで、いっちばん衝撃の激しいのが、このTA(交流分析)でした。
その話は、また別の機会にさせてください。

人生脚本

『人生脚本』とはTAの用語のひとつです。
かんたんに説明すると、私たちは誰しも自分で書いた脚本を持っていて、それに沿って生きていくという考え方。
例えば、自分に起こる出来事は、脚本に合うようにして解釈する。もうちょっと具体的には、自分のなかに悲劇の脚本を持っていると、自分は幸せになれるはずがないとか、むしろ幸せになってはいけないのだとかいう信念が作られてしまい、幸せになりそうになると自ら壊すような行動をとる。
などです。

聞くだけでこわくならないですか?
でも、だいじょうぶ! そんなの嫌ってものをみつけたら、変えていくチャンス! 脚本は書き換えが可能です。

脚本の書き換え

どんなふうに書き換えるかというと、今回の私の『ラプンツェル』を例にとります。

私は、イメージのなかでラプンツェルになってみました。
塔に閉じ込められての生活は、何不自由なく、むしろ幸せ。ひとつきりの窓から眺める世界は、テレビと一緒で現実感のないものだから、あこがれもしない。毎日、独りきりで好きなことしてられて、のびのびとした自由さえ感じる。
悪いところはひとつもないように思えました。それからしばらくして

私たちが生きているもうひとつの現実|イメージ世界への誘い

上記でお話しした この部分 今の私の状態は?訊いた応えとしてのイメージ」 で、誰かと一緒に楽しく遊びたい!と思った。そうなると、独りで塔に閉じこもってるのは、まずいよね?
どうなったらいいの? どうやったら、外に出ないで塔にいるようにのびのび安全なまま、誰かと遊べるの? 思うわけです。
こうしよう!って思ったわけでもなく、行動は変わってた。今、気がついたよ。Twitterでやりとりしてもらってる。これが答えだったんだね。どうやら、脚本は書き換わったみたいよ。
こんなふうに、気がつくだけでかんたんに変わることもあります。私は、これをやってきてるしね。

物語のうつりかわり

一番最初に自分の物語だと思ったのは『みにくいアヒルの子』でした。自分のいる場所じゃないところにいて、とても苦しかった。自分が嫌になって、こんなに嫌ならいっそどうなってもいいんじゃない?と変身してみたのも一緒だった。
今の今はどうだろう? 『くるみ割り人形』を思い出したんだけど…
自分を映し出してくれる物語は変わります。自然と変わりもするし、気に入らなかったら変えちゃってもいいということ。ここ、だいじです。

物語の効用

こんなツイートをしました。

物語を生きることを、どう説明したらいいだろうかと思いあぐね、ほかの人はどう言うかな?と探してたときに見つけました。良い記事だから、興味あったら見てみてください。
結局その部分は、自分で納得しないまま無理に説明しようとするのをあきらめました。いつか、言葉になったら聞いてください。
で、ここでお話ししておきたいのは、自分の物語を見つけることの効果・効用です。

逆輸入みたいなもん

自分を直接ではなく、外から見てみることができる。
日本のアーティストが海外で高く評価されて初めて日本でも評価されるみたいなの、知ってますか? 自分のなかにあるときには たいしたものに思えなかったものも、物語で見つけるとちゃんと価値あるものだってわかります。

灯台元暗しみたいなもん

自分のなかにあるから気がつかないことも、物語から思い巡らすと見えてきます。

かくれんぼみたいなもん

物語って、特におとぎ話や民話とか、つじつまあってなくて何なのコレ?ってありますよね。だけど、何となく漠然と曖昧ながら受け入れられる。あの不思議さ、感じますか?
物語には、数々の暗喩があると云われています。はっきりは言わない。そのものズバリで見せない。すぐには意味がわからなかったとしても徐々にわかってくるような、個人的な暗号があります。じわじわ効くんです。

さいごに

今回は、既存の物語から自分自身の物語をかいま見る方法をご紹介しました。難しい・深刻なのだって、明るく・軽く楽しめればいいですよね。

むしろもう、自分の物語を自分自身で書いていきたいんだけど! という人には、ヒーローズジャーニー がオススメです。

のなかの、この部分でさらっとお話ししてます。 ヒーローズジャーニーで知る“自分”の今
よかったら読んでみてくださいね。あるいは、いつかもう少し詳しくお話しするかも。

人が生きていること。それは物語です。

診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界 (新潮文庫)

完訳 グリム童話集〈1〉 (岩波文庫)

アンデルセン童話集 (2) (岩波少年文庫 (006))

ギスギスした人間関係をまーるくする心理学―エリック・バーンのTA