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明るい外を好んだ心理学者アサジョーリとサイコシンセシス

2016.8.18

 ユングには興味津々で好きなタイプなんだけど、一番はアサジョーリ! 心理学の話ね。
 今回は、私が好きなアサジョーリがどういう人か、ご紹介します。

バラの花

精神の地下室から飛び出した!

 Wikiに独立した項目として載ってない人、ロベルト・アサジョーリ(アサジオリと表記されることもあります)。それだけで、マニアックだなぁと感じてしまう。日本では認知度の低い心理学、サイコシンセシス(統合心理学)の創始者です。
 フロイトが1875年生まれ、ユングは1856年、アサジョーリは1888年です。交流は、あったみたい。
 私がアサジョーリを知ったのは、私のカウンセラーがサイコシンセシスをベースとしていたから。
 どういう人かをわかりやすく表現してる逸話として、フロイトやユングが精神の地下室と呼ぶ薄暗い部屋にこもった(イメージですよ)のに対し、「僕は明るい外の方がいいな」と飛び出していった人だそうです。(この表現、精確ではないとおことわりしておきます。)
 人間に、美と明るさ、崇高さと可能性を見出した人だと、私は思っています。

統合するという心理学

 著書は、私が知る限り2冊翻訳されています。論文の類を読み慣れていない私にとっては言葉が堅苦しく、途中までしか読んでません。カウンセラー養成講座で学びました。
 ばっくりな説明をすると、人間の心のエネルギー(心的エネルギー)はそのままではバラバラにまとまっていない状態で存在しており、これがさまざまな問題を引き起こす。必要なのは中心を育て、それぞれのエネルギーがそれぞれに活かされるよう、まとめ(=統合)ていくことである。というのが、アサジョーリの基本的な考え方。引き起こされる問題としてわかりやすいのが、葛藤。「〇〇したいんだけど、××してしまう」ってやつね。
 ここに、善も悪もないのをわかってもらえるでしょうか? 性善でも性悪でもなく、あるがままにある。バラバラなのが問題なだけ。ちゃんと方向付けしてさえあげればいい。そう言っているように思います。
 サイコシンセシスでいう『統合』は、それぞれが調和して活かされるようにすることを指していて、あっちかこっちかでも、中を取ることでもない。どんなものでも存在してていい、活かされてないだけ!と言ってるみたいじゃないですか?
 こういうところが、私がアサジョーリを好きな理由です。人間というものに対する、あったかくて優しいまなざし。
 日本でのサイコシンセシスの第一人者、平松園枝さんのインタビューは ここ で読めます。わかりやすく、それでいて詳しい説明のしかたをしてらっしゃいます。興味があったら、どうぞ。
 ちなみに、「サイコシンセシス」でググると、私の先生もヒットする。

たいせつな『人間観』

 心理系の本を読むときには注目してみて欲しいのが、その著者の人間観。人間をどんなものとしているかだと思います。なぜなら、例えば「人間は罪を背負っているものだ」と思ってるとしたら、どうだろう? ずっと背負い続けることが前提になってる。なにしても罪はなくならない。そう言っているように思えてきませんか? これ、よくないと思う。未来への希望とか、可能性とか、明るいものに目を向けにくくなる気がするんです。一生罪を贖っていく人生って、どう? 無力感を感じたりしない? 私は感じてました。暗くなるよー。
 今「人間とは?」と訊かれたら、いくつか言いたいことがあるけれど、一番は「人間とは転ぶものだ。転んで、自力で立ち上がり、進んでいこうとするものだ」と言いたいかな。がんばってる感あるねぇ。他には「人間とはあたたかいものだ」も言いたい。
 私が知る限りでは、心理学は、創始者が自分自身を観察してまとめあげたものです。自分自身が元なのだから、その人個人の人間観が色濃いのは当然でしょう。明るいものを見ようよね。暗いトンネルの先にだって、出口の光はあるものだから。

おわりに

 大人はもちろん、子供たちにも知って欲しいのが、サイコシンセシスの考え方。私、10代のころ、自分は分裂症なんじゃないかと思ったことがありました。本気で悲しくて泣いているのに、それをシニカルに見下ろしている自分を感じた。そのとき、自分の正気を疑いました。古い心理学の半端な知識だけあったから、分裂病なんじゃないかと思ったんです。サイコシンセシスでは、自分のなかにさまざまな自分がいると考えます。こっちを知ってれば、あんなに悩まなくて済んだかな。
 自分自身を見失ったとき、自分自身の存在について理解したくなったとき、サイコシンセシスは地図を示してくれます。答えじゃないところがミソね。


 2冊の本をご紹介しておきます。『サイコシンセシスとは』は、入門書。『好きな自分、嫌いな自分、本当の自分』は、主にサブパーソナリティという、自分のなかのさまざまな部分についての本です。どちらも、心理学を知らなくても読めるような普通の言葉で書かれたもので、オススメです。