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未熟さと深化の可能性

「未熟」とは、ときに非難や揶揄を込めてクチにされる言葉だ。
未熟、つまり“まだ”成熟していない状態を、まるで悪いことのように扱うのはどうかと思う。未熟とは、この先に広がりをもつ可能性をたくさん有した状態ではないのか?

40を過ぎるまで、食べ物がおいしいのは嬉しくなることだと知らなかった。
「おいしいねー」言った自分の声のトーンと、笑顔になるのが感じられる顔の筋肉の動きで、ああ私は嬉しくそして楽しくなっているのかと気づいた。
おいしいものは、おいしいと感じる。それまでだって、わかってた。味覚があるから。だけど、味覚でおいしいと知るのと、感情体験としてのおいしさは、ほぼ別のものなんだとは知らずにいた。

身体的神経的な感覚が育つのと、感情が育つのは、もしかしたら別のものなのかもしれないと想像する。
脳の判断と、心が動くものの解離は珍しいものではない。

感情は発達する。
文字にしてみて改めて、感情に“発達”という言葉を使うのに、私は違和感を感じた。
感情は深化する。“進化”でもなく“深化”、このほうが私個人としてはしっくりする。

犬を飼って初めて抱くようになった想いや思いがあり、初めて味わう感情があった。
思い返していて、語彙の不足を棚上げしても、ソレにふさわしい名前をつけることもできない気持ちがあると思った。
たとえば、ペットショップで初めてこのコを抱いたとき。手のひらに乗せられるくらい小さな生き物が、一生懸命逃げようとしていた。そう、逃げようとしていた。思い返すと涙が出る。悲しいのか?せつないのか?愛しいのか?それらもあるけれど、そんな名前の感情ではない気がする。私は自分の感じる気持ちに、命名さえできない。
このコに対して感じる感情は、他の何にも感じたことのないものが多い。こんなに深いところから、ときにあたたかく、ときに切られるように鋭く、そのどれもが豊かと思うような気持ち。

感情は、深化する。どの感情にも、たとえば悲しみひとつとっても、さまざまな種類と深さ強さがある。
愛がわからないと言う人も多い。愛は、他の感情のもっと向こうでしか到達できない感情なのだと、私個人は感じる。

生まれたての赤ん坊には、快と不快があるんだったか。快・不快はしかし、身体的な感覚であって感情ではない気がする。快を感じて嬉しくなるのなら、その嬉しい気持ちが感情だ。不快を感じて怒りがこみあげるなら、その怒りが感情だ。
いい大人の年齢であっても、感情が深化しないでいるケースは少なくないように思う。私たちは脳をばかり問題視し育てようとする文化に生き、気持ちを殺し顧みないようにすらしているのだから。

私たちの感情は、肉体的な年齢がいくつになろうとも、深化する可能性に満ちている。未熟であればあるほどに。