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サブパーソナリティ5|飲み込まれて「同一化」離れると「脱同一化」

2016.12.29

シリーズとして、サイコシンセシス(統合心理学)に特有の捉え方『サブパーソナリティ』とはどういうものかをご紹介してきました。
私たちの心には、生き延びるために生まれたたくさんのサブパーソナリティが存在し、役割を果たすために、逆に私たち自身に不都合となるような働きをしてしまうこともあること。しかし、それらの本来の姿は善であり美であり愛であるのだから、本来の姿になれるようにしてあげる必要がある、と、お話ししてきました。
未読の方は、以下から順番にご一読ください。

では、私たちのサブパーソナリティをどうすれば、本来の姿にしてあげることができるのかについて、お話しします。

サブパーソナリティとの同一化・脱同一化

私たちは葛藤し、ときに自己嫌悪に陥ったり、自分を責めてみたりといったことをします。例えば、“良い子”サブパーソナリティに飲み込まれていて思わず「Yes」と言ってしまったけれど、本心ではしたくもないことを引き受けた。どうして「No」と言えなかったのか? そんな自分が嫌になる…(自分を嫌になっているのも別のサブパーソナリティなんですけれどね)
私たちが、ひとつのサブパーソナリティに飲み込まれ、あたかもそれしかないようになってしまう状態を『同一化』と言います。

感情移入

共感とは?相手と「同じ」ではないですよ で、こんな図で説明しました。

 

共感についてご紹介したページでは、同一化とは自分を失くしてしまっている状態とお話ししました。“それ”になってしまっているわけですから。
サブパーソナリティと同一化していると、それをコントロールすることはできません。逆に、それに振り回されてしまいます。「No」なのに「Yes」と言ってしまうように、ね。
ここで必要なのは、『脱同一化』と呼ばれる、“それ”から離れることです。
下の図を見てください。

Identification1

白い丸のA〜Dが、それぞれサブパーソナリティです。黒丸が完全に飲み込まれています。
これが『同一化』。

 
Identification2

この図では、黒丸は白丸の外にあります。これが『同一化』です。

 

“それ”から離れることができれば、“それ”の全体を見ることができます。家の中にいては家全体を眺めることはできないけれど、外に出て少し離れれば、家全体とその周りをも見回すことができますね。

サブパーソナリティから脱同一化することで得られるもの

サブパーソナリティの初期の目的が認められ、尊重されれば、その役割や形態を手放しても、多くの場合その目的やエネルギーを取り戻すことがしばしば可能になります。
M.Y.ブラウン『花開く自己』

ひとつのサブパーソナリティと同一化していては「Yes」と言うしかないことも、他のサブパーソナリティたちの力を借りれば「No」と言っても大丈夫なのだし、まったく別の答え方があるとも気づくことができます。
人は自由に選ぶことができるんだよ? だから、後になってみれば「あのとき、こうすればよかった…」と考えることができるでしょ?
そのときその瞬間には、それしかなかった。他の可能性に気づくことができなかった。ひとつのサブパーソナリティと同一化していることによって、全体が見渡せなくなっているからです。一途さゆえに極端に走りがちな、サブパーソナリティの特性でしたね。
何度でも言いますが、サブパーソナリティは必要だったから、存在しています。ひとつの任務を忠実に果たし続けています。状況が変わったら、任務から解放してあげなければなりません。ひとつの任務から解放されたサブパーソナリティは、役割の行い方を変化させることができます。誰の言いつけにも「Yes」と応えるだけの“良い子”ではなく、聞いたことをじっくりと吟味してもっと良い提案を返すこともできる“秀才”になるかもしれませんし、人としての規範や倫理観を大切にして間違ったことにはきっぱりと「No」を言うこともできる“正義の味方”に変身するかもしれません。そう、サブパーソナリティは、変身します。『変容』や『昇華』と呼ばれるものです。

任務を解いてねぎらう

誰かに、とても困難なお願い事をした後のことを想像してみてください。どうしますか?
何度もなんどもお礼を言って感謝し、労をねぎらい、恩を返そうとしませんか?
自分自身の一部分であるサブパーソナリティにも、心からの親しみと敬意をもって、そうしてあげてください。ばあいによっては、胸に抱きしめ、癒してあげることも必要でしょう。
“それ”に、なっていたのではできません。その部分から離れなければ、不必要になった任務を未だに続けていることにも気づけません。感謝を伝えることも、労をねぎらうことも、癒してあげることもできません。“それ”から離れること、脱同一化が必要です。
脱同一化してサブパーソナリティを理解し、尊重し、解放してあげられれば、それらは自然と変容・昇華します。一瞬で本来の姿を取り戻すこともあれば、子供の成長のようにすくすくと本来の姿へと育っていくこともあります。

さて、脱同一化するのは誰か? 黒丸の存在に気づきましたか? 白丸はサブパーソナリティだと言いました。では、黒丸は?

さいごに

自分自身にどんなに困った部分があろうとも、私たちは、それらを嫌ったり、外に出さないようにしたり、無くしてしまおうとしてはいけません。なぜなら、それらはあなた自身を今日まで生かしてきた、あなた自身の大切な一部分であるのだから。しなくてはならないことがあるとしたら、その部分を本来の姿に戻してあげる、あるいは、本来の姿へと成長させてあげることです。それには、脱同一化が不可欠です。
脱同一化して理解し、任務を解くだけでもサブパーソナリティは変容・昇華し、本来の姿を取り戻します。善であり美であり愛である姿へと戻るのです。
では、脱同一化するのは誰なのか? また、どうしたら脱同一化することができるのか? セルフ3|要素からの脱同一化まとまりある存在への統合 からご紹介していますが、できれば1回目の 気づいている“私” からご覧いただければ幸いです。