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サブパーソナリティ2|生き延びるために生まれたもの

2016.11.13

人は、身体を例にあげてもそうであるように、人格も、さまざまな部分からなっています。人の心の中にいる『小さな人格』とも呼ばれるサブパーソナリティ|私の内側にいるたくさんの私について、さわりをご紹介してあります。未読でしたら、ぜひそちらからお読みください。
今回は、もう少し詳しくご紹介していきます。

生き延びるために

サブパーソナリティはどうやって生まれるか

私たちの内に住むサブパーソナリティたちは、必要に応じて生まれます。

サブパーソナリティは、主に過去の状況の中で、サバイバル(生き残り)のため、適応するために形成されたてきたもので、下位無意識にルーツを持っています。平松園枝『サイコシンセシスとは何か』

人は生まれてから成長の過程で、さまざまなルールを学びます。まずは養育者(親)との関係において。家庭においては、その一員であるべくルールを学びます。
私個人がとても印象的に記憶しているのが、幼い頃、母から言われた「あんたは橋の下のゴミ箱の中から拾ってきたのよ」です。どんな気持ちで、意図で、母が言ったのかはわかりません。驚き、そのままには信じなかったとしても、本当だろうかと思ってみたのをよく覚えています。この家に置いてもらうには「いい子」でいなければと思ったことも。もしかしたら、親の言うことをよくきく「いい子」サブパーソナリティが生まれたきっかけとなった可能性があります。
このように、私たちが意識しないうちに、サブパーソナリティは生まれます。保育園や幼稚園へ行くようになれば、さらにルールが増えていくことは容易に想像できますね。そのルールに対応して生きていくために、サブパーソナリティは生まれていきます。

『下位無意識』とは、原始的な、生きるための最も初歩的な本能や基本的な欲求や衝動が含まれているとされています。また、それらに関連する行動習慣や考え方のパターンなどもあるとされています。
 ぼーっとしててもサボってない!心のエネルギーの話に図があります。 

サブパーソナリティの特徴

私たちは常に新しいサブ・パーソナリティを発見し続けることができる(中略)彼らは無数にいます。しかも変化していきます。私たちはあらゆる人間的性質を何ほどかは持っています。そしてサブ・パーソナリティは、その各々の性質に対して見つかるのです。
P.フェルッチ『内なる可能性』

サブパーソナリティ|私の内側にいるたくさんの私で、恥ずかしがりだったり、真面目だったりと、人が自分の性格を言い表すいくつかの面をあげました。それらはすべて、サブパーソナリティが持っているものです。

それぞれが、価値観やものの考え方や強い信条を無意識に持ち、その上で(中略)基本的欲求のどれか一つを満たそうという、強い動機とエネルギーを持っているのです。平松園枝『サイコシンセシスとは何か』

『基本的欲求』に触れておきましょう。
詳しくは Wikipediaを見ていただくのもいいかと思います。普通は上の尖った三角形で示される図ですが、ここではコップの形にしました。

マズローの基本的欲求

下の方から満たされていけば、個人を超えて、社会・世の中へと溢れ出すかんじをつかんでいただけるかと思います。

私たちの生き残りのサブパーソナリティは、私たちの基本的欲求とそれらにこたえる責任について敏感にさせ、明確にさせるという有用な機能を持っています。(中略)「生存のため生存」によって活動する場合に、ある共通の特徴があります。すなわち、恐れたり、やたらと用心深かったり、悲観的になったりしがちなことです。また、変化を嫌ったり、危険を冒すことを避けたりしがちとなります。M.Y.ブラウン『花開く自己』

サブパーソナリティは、基本的欲求のどれか一つの段階に囚われています。それが下層であればあるほどに、人は上記引用のような状態になりやすいとも考えられます。
「いい子」でいないと、家から追い出されてしまうという恐れに取り憑かれたサブパーソナリティであれば、どのような行動を取るでしょう? 人は誰でも、幼いときほど親の庇護を必要とします。安全欲求が常に脅かされているように感じていたとしても、おかしくないですね。

成長とサブパーソナリティ

子供は、やがて大人になります。サブパーソナリティはどうでしょう。

生存のために、下位の欲求に対処するために必要としていたときからずっと残存してきたいくつかの行動、感情、思考が一群になったもの(中略)それらはもはや機能を果たしていないのですが、忠実に働き続けています。M.Y.ブラウン『花開く自己』

生まれたときのまま、時を止めてしまうサブパーソナリティもあります。

サブパーソナリティもそれらが果たそうとしている任務を認められる必要があります。そのうち多くのものは、ある状況ではいまでも有効です。ところが、あるものは、実際にはそれによって成就しようとしていた、そもそもの欲求そのものをかえって妨げることになっています。M.Y.ブラウン『花開く自己』

親の言うことをきかないと命を脅かされると思い込んでいる「いい子」サブパーソナリティは、私が大人になっても、親の言ったことを忘れていません。言いつけに永遠に従い続けるのです。例えそれが、現実に社会の中で通用しないものになっていようとも。当然、いろいろな場面で障害となってきます。
もし、普段の生活の中で支障が起こるようになったら、サブパーソナリティを任務から解放してあげる必要があります。
それについては、また別のところでお話しさせてください。

さいごに

決して忘れてはいけないのが、どのサブパーソナリティも、かつては必要だったということです。必要があるから、生まれてきた。私たちを生き延びさせるために、です。

サブ・パーソナリティには善人も悪人もいない(中略)最初はどんなに否定的に感じられようと、すべて私たちの存在の生き生きした要素の表現なのです。(中略)サブ・パーソナリティが有害なものとなるのは、彼らが私たちを支配してしまう時に限られるのです。
P.フェルッチ『内なる可能性』

上記引用の『最初』とは、人が自分の内側にいるサブパーソナリティに気づいたとき、という意味です。サブパーソナリティが生まれたときのことではありません。

彼らは、どんなサブパーソナリティであったとしても、その人を守るために生まれてきています。どのひとつをとってみても、今日までその人が生きるために必要だったものなのです。

また別の機会に『彼らが私を支配してしまう時』のお話しをさせていただきます。
もし今の時点で、自分のサブパーソナリティに思い当たったら、どうか「ありがとう」を伝えてあげてください。胸の中に、優しく語りかけるように。
彼らは、あなたのために生まれてきたのです。
次回は、サブパーソナリティたちの本来の姿をご紹介します。