2匹の子供たち
ごどーん!と音がしてそっちを見やると、主人と犬がリビングに走り込んできた。ロープを持って満面笑顔の主人と、ロープをだか主人をなんだか、追いかける愛犬Siva。
今日は雨。
雨降りの日は、我が家では犬の散歩には出かけません。濡れることが平気なワンコもいるし、外に出ないと排泄しないワンコもいるようですが、うちのばあいは、飼い主の側が犬を濡らしたくないと思ってる。
犬も個体差があるものだなぁと思う。同じマンションに住む方の飼っているミニチュアシュナウザーは散歩が大好きで、1日に何度も行きたがるし4時間でも歩くと聞きました。うちのSivaは、これまで、梅雨どきなど1週間外に出さなかったこともあるけれどへっちゃら。むしろ、お散歩ストライキをされたこともあるぐらい。
2歳にならないSivaは、体力余ってます。外に出たがらなかったり、出さなかったり、朝夕散歩した日でも。なので、家のなかで運動させます。飼い主側が夜はさっさと寝たいのもあって。
家のなかでの運動、犬にとっての遊びの種類は限られてます。ボールなどを投げての「とってこーい」か、ロープを使っての「ジャンプ!」。それにプラス、主人が思いついた遊びが加わる。
主人のお気に入りだったのが、赤いタオルハンカチでの闘牛ごっこ。ハタで見ていると、Sivaより主人の方が楽しそう。冒頭の、ロープを持っての追いかけっこもそう。
犬に、人間のような感情があるのかどうかは わからないのだけど、気分はあります。お散歩ストライキも、その一例でしょう。
基本的に動くものには反応するんだけど、したくない気分のときもあるみたい。この前、主人がボールを投げたら、Sivaは「遊んで欲しいでしか?」と問いかけるように微動だにせず、主人を見上げてました。
飼い犬に反応してもらえない飼い主も寂しい。コングというおもちゃがあるのだけど、それには穴が空いてる。主人は新聞などを縛る用のビニールひもをその穴に通し、Sivaをあやそうとしたのだけど…怖がってか、遊んでもらえずにいました。
2匹の、主人とSivaのかかわり方は、仲の良い兄弟のよう。
主人がSivaに接する姿は、まるで弟をかわいがるお兄ちゃんのそれ。実に微笑ましい光景です。主人が子供らしい部分を持っている人だから、よけいにそう感じるのかもしれない。男の子特有の、女の私から見たら少し荒っぽく感じるようなかまい方。Sivaも、オスだしね。
冒頭の、ごどーん!という音は、主人がどこかの壁だか扉だかにぶつかった音。主人はよくその辺の物にぶつかってます。膝にあざを作ってることも多い。不器用な子供のように、自分の体の大きさを意識することのない人。
主人を見ていると、犬との生活を楽しむってこういうことだなと感じます。