ココロがザワつくなら外に置いてガラパゴス化しよう
ブログをしているニンゲンとして、あちこちで見かけるさまざまな『やり方』論に興味を引かれる。
読んでみると、いまだココロがざわつく。
ココロをザワつかせるとわかっていても、読んでしまう自分が悲しいところ。
知識は欲しい。でも、反発を感じる部分はいらない。
ため息がでる。
否定や反論はなにも生まない
「違うだろ」とか「もう聞き飽きたし」と思う。思うから、チョットヒトコト言いたくなる。
自分勝手だなと、自分のことを思うから、ため息がでる。
だって、否定や非難はなにも生まないじゃないか。
私が感じるのは私のものであって、他の人のものではない。
反発を言葉にしたところで、それは相手をやっつけたい気持ちの表れでしかない。
なんで相手をやっつけたいか? 気に入らないからだ。
…世の中を自分の思い通りにしたいと望んでるだけじゃないか。まるで支配。
私は私だし、他の人は他の人。自他の分離ってやつができてないんだなぁ。
自他の分離が異なりを存在せしめる
私が私として存在していいのなら、私とは別の人、他者もまたその人として存在していいはず。私とあなたは、違う人間として、それぞれに存在していいはず。
人間がすべて同じように感じたり考えたりすらるはずもない。全部一緒だったらつまらなくもある。
…なのに、子供のような「私と同じじゃなきゃイヤ!」を感じる。
私は私。あなたは、あなた。態度としての分離、分けて認めることが、多様性を認める第一歩なんじゃないかと思う。
「あなたは、そう思うのね」
心を乱すことなく異なる感じ方や考え方を認めるには、私とあなたとは違うという在り方を基礎・土台とする。
汝と我。それぞれに尊重される存在として、在っていいのだ。
たぶんこのやり方が、幼ごころの君がファンタージエンを統治したやり方で、私が憧れる態度。
自分に引き寄せない態度
「あなたは、そう思うのね」は、傾聴の基本でもある。
自分のことに引き寄せない在り方。
たとえば、自分の悪口を言われていると感じれば、腹が立つのは当然だろう。自分のこととして引き寄せる、とは、そういうこと。
まったく関係のない、知りもしない誰かのことを言ってるだけだとしたら、どうだろう?
無関係なものに、関心のないものに、腹を立てたりはしない。これが自分のことに引き寄せない態度。
ソレと自分の間に、なにかしらのかかわりを作るから、心が乱れるのだ。
対象は私ではない
自分のこととして捉えているという前提があって、なおかつ異なるもの、特に自分が大切にしている価値と反するようなものには、誰だってココロがザワつく。
なので、そういうものを見かけたり読んだりしてしまったなら「この記事の対象は私ではない」と思うことにした。
呼ばれてもいないのに出て行く必要はない、みたいなこと。
私には “まだ” これを理解したり受け入れたりすることができない。ならば、私向きじゃないんだよ、きっと。
いつか、わかる日がくるのかもしれない。いつか、ココロをザワつかせることなく読む日がくるのかもしれない。
負け惜しみかな?
それでもいいや。私の肥やしとなる可能性なら、捨ててしまうでなく、棚上げにしておきたい。
「対象は私ではない」
そう思うと、少しラクになる。
さぁ、これでわかったよね?
私は、誰かが誰かのために書いたものを読んで、
自分の信じているものと違うから、
いつもの癖で「私はいけないのか?」と考えて不安になり、
不安ではいたくなくて自分が正しいのだと証明したくなってしまう。
今現在の私とは関係のないことと、距離をおいて見ることができていないってこと。
山ごもり、あるいはガラパゴス化
自分の成長を止めたり、自分本意で歪んだ考え方・感じ方を増長させる原因となりうるから、異なる意見を排除してはならないと言うんだと思う。
だけど、今の私のレベルでは、異なる意見を積極的に取り入れるなんて、そこまでの余裕ないんじゃないかな。
異なりは常にあると、頭だか心だかの隅には置いておいて、自分のレベルにふさわしいことをしていこうか。
自分の基盤をしっかりとさせたいなら、山籠りして修行するように自身と向きあうのがいい。
私の信じるものは、本当に信じるに値するのか? 見直してみるのもいいと思う。
私が目指すものは、本当に私にとって価値のあるものなのか?
今選択しているやり方は、私にとって最善なのか? 私の望むものなのか?
私は自分が本当に望んでいる望みを叶えようとしているのだろうか?
こうして、自分に問いかけて、自分を更新していくのも大切なことだと思う。
また、こうして問いかけることで、私自身の内側はより統合されて進化していく。
ガラパゴス化。
ココロをザワつかせるようなものは、いったん私の管轄の外に置いて、私自身はガラパゴス化してみたい。
独自の進化。それも素敵だ。
ココロがザワつくのを、誰かのせいにしてるけど、実は自分が「これでいい」と思い切れてないからでしょ?
それを認めることから始めようか。
Madonna – Words