歯医者さんで手術してきた

2023.4.12

きっかけは、すごく嫌な音がして歯が揺れるようになったこと。お医者さんを敬遠してる私が、すぐに歯医者さんを予約した。電話をかけるのが嫌い。お買い物に行く通り道にあって直接行けるのが、受診の敷居を下げてくれる。こういうちょっとしたことって、本当に大事。

さて、揺れるようになった歯は、私のものではなかった。衝撃。丸ごとが作ってもらった歯だった。根っこから折れたのかと思ったよ。
よくよく思い返してみれば、おそらくは10代に根っこが腐ってるからと処置してもらったおぼろな記憶があった。部分麻酔が効きにくく、鼻からなにか吸って眠らせてもらったのを覚えてる。眠ってる間に全部済んでたから、あまり覚えてないのだろう。

で、根っこがほとんどないから、差し歯もできないねと。20年30年普通に自分の歯だと思ってたやつは?とも思ったけど、いろいろ条件が違うわけだしと考えて聞かなかった。
①ブリッジ ②部分入れ歯 ③インプラントと、対処は3種類があった。ブリッジは両側の、問題のない歯を削ることになる。インプラントはこわくて、入れ歯を希望してた。しかし、入れ歯にするには両隣の歯に金具をひっかけなくてはならないのだが、私の歯に問題があった。結果としてインプラントしか道がなかった。
なんか、歯医者さんが喜んでたんだけど。

全部取ったとはずと記憶していた根っこがまだ残っていたので、抜歯から。
この抜歯はいつもの先生ではなく、外科医を呼んで行われた。私の通う歯科医院では、そういうことになってるらしい。なぜなのかは聞いてない。世の中には特に知らなくても差し障りのない物事もあるのだ。

抜歯から3か月。歯の、というか今回の私のばあいは上の歯なので、抜歯による「頭蓋骨の」損傷が治癒を待った。
“頭蓋骨”だよ。なんかの間違いかと思うような大事に思える。
そして、インプラントの金具って言っていいのか?を埋め込むのは「手術」なんだ。

…思うんだけど、歯の治療って、これだけ科学とか医療とかが進歩してなお原始的すぎやしない? まるで中世の拷問のようだ。私のイメージでは。こわすぎる。

事前の検査で、インプラントする隣の歯の根に膿がたまっているのが見つかっていた。歯茎を切開する予定だったんだけど、手術直前に変更になった。問題のある歯の隣が前歯なのだけど、私の前歯は根っこがとても短く、揺れがある。予定していた切開を行えば前歯が抜けるからやめようと。幸か不幸か、切られるのが最低限で済んだことになってるんだと想う。確認はしてない。

ともかくも、オプションにあったので麻酔科の先生も呼んでもらった。5万円がプラスになるけれど、部分麻酔のみでは恐怖に耐えられないと思った。安らかに眠らせて欲しい。
そして眠ってる間に“手術”は終わった。途中目が覚めることもなく、心からよかったです。先生にお礼を言いたかったけれど、目が開いたときにはすでにすっかり片付いて先生たちもいなかった。

そうそう、手術の1週間前から普通の歯磨きを禁止され、ファンギソンシロップというのを塗っていた。それの匂い・味が苦痛で、終わったのが嬉しい。
手術当日は歯磨きができない。代わりではないけれど、消毒(?)する水をもらった。翌日の夜から、歯医者さんに渡された歯ブラシを使えるが、手術した部分には触らないようにしなくてはならない。歯磨き粉は3日ぐらい使わないでねって説明のプリントに書いてあった。

さて、口の中を切って縫ってあって、血の味がする。それでもお腹はすく。3日ぐらいはスープとかおかゆとかにしてねって、説明に書いてあった。んだけど、手術の翌日、シュークリームを食べた。エクレアも食べた。どうしてもどうしても食べたかった。ふかふかしてるからいいかなって思った。ついでに言えば、ケーキも、スポンジとかババロアとかみたいなやつならいいんじゃないかなって思ってる。でもそれよりアイスを食べたいかも。

抜歯した後のより、インプラント埋め込み手術の後の今の方が痛みが少ない。少ないけど痛みはあるからロキソニンで抑えてもらってる。ロキソニンが(完全にではなくとも)効くていどの痛みなので比較的余裕がある。シュークリーム食べるくらいのね。
…たぶん、痛みの尺がおかしい気もする。とは関係がないけど、五十肩派生の二の腕の痛みはロキソニン飲んでても強烈に痛い。そっちには効かないらしい。湿布も効かないかんじで、肌が痛いので貼ってない。

「生きるって大変だね」と、この前母に言ったのを思い出す。

つれづれ

Posted by nao