犬のトリミングサロンに対する小さな不信感
日曜日、主人との散歩から帰ってきたSivaが出血していた。左前足の爪、2本からのものだった。
土曜日にトリミングしてもらって、家に帰ってからのチェックで、深爪だってことには気づいてた。血が出たかな?と思ったぐらいに。
アスファルトで刺激されたのだろう。
胸に感じる、このかんじをどう表現したらいい?
黒い爪だと、どこまで切るかはわかりづらい。しかしSivaの爪は、白く透明。
爪切りでの、こうした出血はよくあることだとは思う。血止めパウダーなんてものが売ってるくらいだし。
なのでクレームにするほどではないとは思っているけれど、トリマーさんからの一言が欲しかった。謝罪ではなく、こういうことがありましたという報告を。
小さなちいさなとるに足らないような出来事が、私の不信になる。
事故は、起こりうる。
いつでも、どこでも、どんな形でも。
予測しきれるものではないことは、わかっている。それでも、可能な限りで対策したい。
犬を飼うのは、私は、ひとつの命を預かること、とイコールで考えている。
すべての命には、その生をまっとうする権利があると考える。
犬の命を預かる私には、健康で幸せにと願う思いがある。
ゆえに、安全に留意した環境を整え、体調や行動の変化を観察して対処していくのは、私の責務だと思ってるんだよね。
一方で、気をつけておかなくては、と思うのが、犬の“ため”は犬の“都合”とは必ずしも同じではないこと。
人間の社会で、暮らしてもらわなければならないのでね。
Sivaを大切に思う気持ちの大きさと、私自身のもともとの神経質さゆえに、バランスを崩していないか?を考えてみたりする。
気持ちと、実際に起こった出来事を分けて吟味するスキルは、こういうところでも役に立つ。
犬の深爪による出血は、いたしかたないこと。だとして、私の気持ちは私が抱えてあげればいい。その上で、どう対処しようか?を考える。
月曜の散歩をお休みして、爪の回復を優先することにした。
1ヶ月後に予約してあるトリミングで、Sivaの反応をもう一回確かめる。
今回預けに行って、Sivaが震えていたのが気になってた。
トリマーさんに尻尾を振りつつも、細かく体を震わせて私に飛びつき、抱っこを望むしぐさで両前足を私の腕にかけた。
置いていかれると気づいたからかと思った。それもあり、他の要因もあるのかもしれない。
これまでに数軒、トリミングサロンを経験しているのだけれど、今までにないことだった。もっとも、それだけ経験が増えたから、の可能性もあると思ってる。
少し遠くなるのだけれど、散歩の範囲に個人のサロンが1軒ある。そちらを試してみたいと思っていた。
次回のSivaのようすしだいもあるけれど、私は本気で考えはじめてる。
私にとっては、トリミングに預けるのも覚悟がいるんだよ。
いつだってどこだって事故は起こりうると思っているから。
顔のカットで目がつぶれるようなことだってあるだろうし、とかね。
この覚悟は私自身のためで、もし事故が起こってSivaを失ったとしても、トリマーさんを責めたくないと思っているから。
信頼できる方にお願いしたい。
しかたのないことを、しかたないと、私に納得させてあげることができるように。覚悟を決めた私に、OKと言ってあげられるように。
論理的な飛躍を自分でも感じるけれど、これが、私が誰かを信頼するやり方であり、私の責任の取り方なんだろうなと思う。