Netflixオリジナルドラマ『センス8』が好きすぎて
失敗だったら=おもしろくなかったらどうしよう?
人の心というのは本当に興味深い。心は頭とは違い、理屈が効かない。ドラマなんて見てみなくては、自分にとって正解=おもしろいかどうかなんてわからない。
センス8も、Netflix加入後すぐぐらいには一覧で目にしていていた。なのに長く見てみもしなかった。
見てみなくちゃわからないよ。と1話目を見てみて、ハマってしまった。
YouTubeにあがってる動画で見つけたのは見てみたんだけど、これが一番好きだ。151分の最終回の、とあるシーン。
もうっほんっとに好き!!!!!
ここではドラマの紹介をしたり、あらすじがどうとかキャストがうんたらとか話す気は一切なくて、私がどれだけこのドラマを好きかって言いたいだけ。
8人がつながってる。それがドラマの最も重要な設定なんだと思うんだけど、どうつながってるか?がすごくいい。
上の動画では、列車に乗ってるグループのひとりの女性=ライリーがイヤホンで聞き始めた音楽を、隣の男性=ウィルもつながりを通じて聞いてうんうんってうなずいてる。
すると目の前に座ってる女性=サンがくちずさみ、隣のつながり外の男性=ムンはサンがつながりでだなって目で見る。
通路はさんだ隣の席ではつながり外の女性=ダニエラが、つながってる男性=リトに「You can hear her music?」と質問する。リトは「If I want to」と答える。
ライリーがバッグからイヤホンを出して、ダニエラに渡す。ムンもイヤホン(カーラのデバイスにつながげた自分のか?)をはめる。で、ダニエラがもうひとりの男性=エルナンドにイヤホンの片方を渡し、つながり外の3人も同じ音楽を聞けた。
別行動の車その1に乗ってる、つながってる女性=ノエミが音楽を聞く。その音楽をスマホかな?でたぶんハックして車のスピーカーで流す。と、運転してるつながり外の男性=バグも聞けて「Love that song」と言う。
別行動車その2に乗ってる男性=ヴォルフガングが運転してるカフィアスの肩を叩き「Hey, turn it up」て言うんだけど、つながりを通じて列車のライリーに同じことしてる。この車の助手席にはつながり外の男性=ラジャーンがいるんだけど、どうやってか聞いてるっぽい。あるいは、その他3人が歌ってるからノってるのかもしれないな。
列車・車その1・車その2、それぞれでつながってる8人とつながり外の人たちもが盛り上がる。
列車に、車その2のヴォルフガングとカフィアスがつながりを通して現れる。
かと思えば、車その2のバックシートに列車のウィルが。たぶん運転してるカフィアスもいるのは、彼らは同時に複数ヶ所に存在できるからだろう。
列車にカーラも。
車その2には、列車のライリー・サン・リト、車その1のノエミも。
ノエミは列車にも。
車その2でも、列車でも、8人がそれぞれにいてそれぞれ盛り上がってるんだけど、つながり外の目にどう映るのかも見られる。
つながってる8人が、どう存在するかをこのシーンだけでも見ることができる。
8人はそれぞれが感じてる気分や感覚も感じることができるので、盛り上がり方も半端じゃないんだろうなって想う。高揚感・楽しい気分も感じあえる。それがね、すごくすごくいいなって思うんですよ。シェアするというより、もっと積極的なかんじで喜びも一緒でもっとずっといい気分で、みたいな。
ドラマの中では、誰かが感じてる苦しみや痛み、どうしようもないつらさなんかも「感じるよ」っていうシーンがあるんだけど、それよりもこんなふうに楽しさそうなシーンの方が多いのか私にはこちらの方が印象的です。本当にめちゃくちゃ楽しそうじゃない?
つながり。だけじゃない。つながりがあるから、その上に、一体感がある。
その一体感がよくあらわれてるなと思ったのが、何度も見る映像、裸体の集合体。
8人のうちの誰かが困ったことになったとき、「助けて」と言っても言わなくても、皆がいる。誰かが悲しんでるとき、苦しいとき、全員じゃなくてもそこには皆がいる。そのつながりをとてもうらやましくあこがれて望みさえする。とは別に、“一体感”だなんて!
何かのときには皆がいて、孤独を感じないだろうだけじゃないんだよ。一体感ていうのは、なんていうか… 次元の違うかんじなんだよなぁ。
カーラからの質問でライリーが「I never understood the word “presence” until we were together」と言うシーン(シーズン2のエピソード10)がある。
一体感て、そういうことなんじゃないかと想う。
ところで、センス8で私が一番好きなキャラクターは感応者ではない。ハッカー(?)のバグだよ。