まさか私が!口を大きく開けてパニックにつきあった
今朝は、こんなこと考えてたんだけどすけれど…
「それによって起こる、最悪なことはどんなこと?」漠然とした恐れや不安との付き合い方。
とは別に、夏だねっ。怪談でも書こうかどうしようか。— NyanChest (@nyan_chest) 2016年8月7日
せっかくいい体験をしたので、そちらを書くことにしました。
歯医者さんに行ってきんです。
今回は、私が歯医者さんに行くのを避け続けた理由と、恐怖感・パニックにどうつきあったかについてです。
避け続けた歯医者
ここ10年の単位で、お医者さんにかかるほどの病気とは無縁でした。医者通いはめんどくさいし、薬を飲むことにも抵抗があります。
アサリ食べてるときガリって音がして、砂抜きしきれてなかったのかぁなんてのんきに考えてから数日後、奥歯が欠けてるのに気づいきました。詰め物が取れたんだと思った。
詰め物じゃなく、虫歯で歯が欠けたんだって、今日歯医者さんに行ってみてわかった。
けっこう無視できないほどの欠け・穴だって主人に話したら、歯医者さん探して予約までしてくれた! ので、行くことになりました。
子供でもないのに、どうして自分でしなかったかって? 怖かったからっ!
これから歯医者さんへ行くの。
ちゅいーんの音に身がすくむのは、痛みが喚起されるから。心臓手術後、麻酔が効きにくい体になりました。— NyanChest (@nyan_chest) 2016年8月7日
麻酔
18になる手前で心臓の手術を受けました。麻酔科の先生が喜ぶほどよく効いたのに、以降効かなくなった。
歯医者さんで、人の3倍注射打って効かないので「これ以上の麻酔は危ないから」と治療を止めたこともあります。
神経の、チリチリっという痛みは特殊ですよね。それなりにいろんな痛みを経験してきてて、特殊だけどそれほどでもないんじゃ?と思いはできるのに、たぶん体が、すっっっごく嫌がってる。
音
歯を削る器具の、チュイーンっていう高い音が怖い。意識ではなくて、体が痛みに身構える。あの音、嫌がる人多いですよね? どこで聞いたんだか忘れたけれど、ヘッドフォンでクラッシック音楽を聴かせて治療したら、患者が痛みを感じる率が減ったというアンケード調査があるみたいです。
麻酔効いてた頃は、どうして嫌がるのかわかんなかったのに…
パニック起こした!
歯医者さんにて、チュイーンの音がしてから徐々に、そして器具が歯に触れた後、パニックに襲われました。意識して、リラクゼーションしてたのに…役に立たなかった。
さて、パニックって、なんでしょうか?
パニックとは
Wiki によれば、個人において突発的な不安や恐怖(ストレス)による混乱した心理状態、またそれに伴う行動を指すそうで、ギリシャ神話の牧神パンに由来します。
こんなとこで神話とお会いするとは思ってなかった。
気をつけてみたこと
『意識を向けると感覚は強くなる』という心理の法則があって、知ってるだけに、どうそらすかを考えました。
リラックス
体と気持ちは結びついてる。「痛かったらどうしよう…こわいよー」思ってると、リキむんですよね。体の力を抜いてリラックスしながら、は、恐怖を感じにくい。
南の島のイメージが浮かんびました。明るい日差し、白っぽい黄土色の砂浜、緑の海、遠くにあおあおとした島が浮かんでる。のどかで穏やかなイメージ。これを見ていようと思った。
チュイーンと聞こえてきても、私はこのイメージを見てればいいんだから! 言いきかせた。この時点で気持ちがリキんでるし…
口を開けたまま眠る、あるいは気絶するというスキルを身につけました。
— NyanChest (@nyan_chest) 2016年8月7日
こんなこと言ってたけど、今日は無理でした。
終わり頃気がついたんだけど、ハンカチを持つ手にだけは、力入ってた。
体の状態
胸のあたり、心臓が『パタパタ』してるのに気づきました。『バクバク』ではなかった。そのかんじから、ガラスの瓶の中の蝶が思い浮かんびました。
瓶の中で、必死で羽ばたく蝶の羽のパタパタが、私の心臓のかんじ。そんなに打ち付けたら、羽がボロボロになっちゃうよと思うほどの必死さ。コルクの栓がきつく締まっていて、逃れることができない。
イメージを見ているうちに「私、パニック起こしてる!」と気づきました。
終わりに向かう
パタパタする蝶を見つめつつ、「もうすぐ終わるから。ずっと続くわけじゃないから」と自分に言いきかせました。だけど、今すぐ!全力で走って逃げたい!
すごいパワーが湧いてくるんだなぁと思ってました。
結局つきあうことに
もうどうやっても意識をそらせないと悟って、向きあうことにしました。
パニックに呑み込まれないように、胸のあたりのパタパタを感じる。「私は今、パニックに陥ってるんだね」と自分に優しく話しかける。これが一番効いたというか、マシな対処でした。
自分の感じてることは、感じてると認めるのがほんとは一番いい。感じてることと距離を保ちつつ、受け入れていく。トレーニングしてきてよかった〜と心から思います。
じゃなかったら、ホンキでパニックの発作起こしてたかも…
終了後に
待合室に戻ると、受付のおねいさんが「大丈夫ですか? お水飲みますか?」と訊いてくれた。そんな顔してたんでしょうか。
気持ち的に疲労しきって、頭ぽわーんとしてました。
チュイーンの音がトリガーになって、パニックが引き起こされた。これはもう、トラウマのレベル。克服しときなよってことだと思うことにします。
次回はどうなる? 興味がわいてます。一週間後。
パニックという発作
大好きな知人が統合失調症で、パニック発作を起こすと言っていたのを思い出します。本当にほんとうに大変なんだなってことが、ちょっとわかった気がします。
ちょっと調べてみたら、こんなのを見つけました。
いざという時に役立つ「パニック発作」が起こった時の対処法
ご自身が発作を起こされたことを書かれていました。対処は、個々人それぞれにあるだろうけど、参考になります。
安心できる何かがあるといいね。私のばあいの主人のように。
そう、歯医者にも付き添ってくれました。できれば治療中に手を握ってて欲しかったんだけどね。まさかパニック起こすほどとは思ってなかったけど。
人じゃなく、場所でもいい。ここならぜったいに安全!と思えるような場所がイメージできればば違うのかもしれません。
パニックは不安感や恐怖感によって引き起こされるものみたいだから。
[baloon-line-left img="https://nyanchest.com/wp-content/uploads/2016/12/nao.jpg"]次回も、主人がつきあってくれるそうです。[/baloon-line-left]